「天然皮革の長所を残し、環境を考慮したレザー」
ヨーロッパでは定評のあるドイツの老舗メーカーに良質な下地を製造依頼し、日本で仕上げたニチモウならではのリサイクルレザーです。
植物タンニンで鞣された天然皮革の端材やウェットブルーを粉砕し、天然ゴムと合わせて再形成しました。
昨今の技術革新により、 従来のリサイクルレザーよりも摩擦や屈曲に強く、尚且つ全体の95%は植物由来の原料です。
また、リサイクルレザーを作る際の電気の90%はグリーン電力を使用しております。
天然皮革は不定形で廃棄される端材の量も多く、また革を作る際のコストがとても高い材料ですので、ヨーロッパではリサイクルレザーは当然のように使われています。
日本でも再生レザーとして芯材などでは使われてきましたが、きちんとしたリサイクル素材としての地位を確立出来ていないのが現状です。
弊社では様々なテキスタイル表現を使い、地球に優しい、使いやすい、面白みのある素材提案を致します。
「ニチモウ・リサイクルレザーの特徴」
タンニン鞣しの端材なので天然皮革に近い風合いを感じられる。
シート状・無傷なので取り都合がよい。横幅110cm 縦100~300cm 厚み1.1mm
表面加工に適していて天然皮革よりも安価に仕上がる。 (型押しやプリント、焼き印も可)
箔塗膜、顔料塗膜による汚れ防止。(裏用にもお使いになれます)
廃材の再生素材ということが一番のメリット。
「リサイクルレザーの成り立ち」
リサイクルレザーは70~100年前から天然皮革の生産が盛んな欧州諸国で作られてきました。
革は大きさも品質も違うのでとてもロスの多い素材です。古来から欧州では天然皮革製の靴、小物、バッグは愛用されており、自然と捨てられる端材にも注目が集まり再利用されることになります。当初は芯材使用が中心でしたが、コーティング技術の発達により、裏用表用にも使われるようになりました。
近年は塗料やフィルムの品質も良くなり、様々なテクスチャー表現が可能になることで、アパレル製品から生活雑貨まであらゆるものにリサイクル素材として使われております。
「リサイクルレザーの成分」
天然皮革繊維 60%
天然ゴム・ラテックス 35%
その他 5%
「リサイクルレザーを扱う際の注意点」
リサイクルレザーは天然皮革繊維と天然ゴムを固めたものですので、切込みが入った箇所からの引き裂きに弱いデメリットがございます。
デザインや型、縫製の仕方、機械でのつり込み等、一点に圧力がかかると破断するおそれがございますので、サンプル作成時には細心の注意をお願い致します。
欧州諸国では長年使われてきた歴史ある素材ですし、弊社のリサイクルレザーは強度も摩擦堅牢度も高いリサイクルレザーですので、注意点さえ気を付けて頂ければ安心してお使いになれます。